国民民主党の玉木雄一郎代表が11日、自身のX(旧Twitter)を更新し、米国の海外援助機関であるUSAID(米国国際開発庁)との関係について言及しました。 自身がUSAIDと協力した経験を持つ数少ない国会議員であるとした上で、同機関に関する誤った情報が広がり、自身への誹謗中傷が行われていることに対し、「やめていただきたい」と反論しました。 玉木氏は、USAIDの役割について、日本のJICA(国際協力機構)とJBIC(国際協力銀行)を足したような機関と説明しました。その上で、自身が関わったヨルダンの灌漑事業を例に挙げ、同機関が行う援助活動の意義を強調しました。また、与野党の議員と共にUSAIDの本部を訪れ、海外援助における官民連携について議論した経験も語りました。 最後に、事実確認が不十分なまま拡散される言説に対し、「冷静に事実を調べて発信されることをお勧めします」と述べ、根拠のない批判を控えるよう呼びかけました。 関連:国民・玉木代表が解説「USAIDは必要」 話題のポスト 【USAIDと私】 私はUSAIDと実際に仕事をしたことのある数少ない国会議員の一人だと思っていますが、それゆえ、USAIDとの関係について、謂れのない誹謗中傷を受けて当惑しています。やめていただきたいと思いますし、批判している皆さんも、正直、一呼吸置いた方がいいと思います。… — 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) February 11, 2025 USAIDとは何か?USAID(米国国際開発庁)は、1961年に設立された米国の政府機関で、開発途上国への経済・人道援助を担っています。貧困削減や経済発展の促進、民主主義の支援などを目的とし、世界各国で様々なプロジェクトを実施しています。 しかし、USAIDの資金が特定の政治的イデオロギーを持つ団体に流れているとの批判もあり、米国内外で議論を呼ぶことも少なくありません。特にトランプ政権時代には、同機関の廃止や国務省への統合が検討されるなど、存在意義についての議論が高まりました。 誹謗中傷の背景最近、日本のSNS上では、USAIDの活動について批判的な意見が増えており、一部の政治家や団体に対し「USAIDとの関係がある=不適切な資金の流れがある」といった憶測が飛び交っています。その流れの中で、玉木氏もUSAIDとの関係について疑問を呈されるようになり、今回の反論に至ったと考えられます。 関連:USAID、年間予算6兆7000億円のうち、飢餓など命に関わる支援活動はわずか『5%』だった… 左翼、ジェンダー政策(LGBT)、共産主義者社会主義者への支援が95%(※動画) ネット上の反応ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
・USAIDが何故廃止になるかという言及をしていないのは問題でしょう。マネロンに利用された、訳の分からないリベラル政策の推進、メディア買収などなど。USAIDの職員の97%が民主党支持、これは公平性は担保されるはずがない。 ・今は何を言っても批判されてしまうと思います ただこうやって逐一丁寧に陰謀論者を諭すことは今後も重要な作業かと思います ・実際に仕事に携わった人より ビュー数を生業にする有識者を信じる人がSNSには多過ぎます。私は玉木さんを信じます ・JICA(国際協力機構)とJBIC(国際協力銀行)は「犯罪組織」とアメリカ政府効率化省から公式に定義されていないので比定にならないのでは… ・同感 ・ダボス会議に参加された時点でもう何を言っても信頼されない政治家になってしまったこと理解されていますか? ・気になっていた事への分かりやすい解説!ありがとうございます!勉強になりました USAIDとの関係を巡る議論は続く見通し玉木氏の投稿は、USAIDに関する誤った情報が広がる中で、事実を正そうとする意図が見られます。しかし、USAIDの活動自体が政治的な論争を招くこともあり、日本国内でも様々な見解があるため、今後もこの問題は議論が続く可能性があります。 また、米国では現在もUSAIDの改革議論が続いており、今後の動向次第では、日本国内での評価も変わる可能性があります。玉木氏が言及したように、日本の対外援助の在り方にも影響を与える可能性があるため、今後の展開が注目されます。 (文=Share News Japan編集部) (责任编辑:) |