老後2000万円問題。テレビやメディアで大きく取り上げられたため、ご存じの方が多いでしょう。あれから約5年が経過しますが、今もたびたび話題となっています。 しかし、「老後2000万円問題」は世帯によって大きく状況が異なるものです。 では、公的年金はいったいどのくらい受け取ることができるのか。 1. 厚生年金と国民年金とは?公的年金の仕組み
日本の公的年金制度の仕組み 出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成 すべての画像を見る(4枚) 日本の公的年金は、上記のように国民年金と厚生年金の2階建てになっています。 1.1 国民年金(1階部分)原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある 保険料は一律 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる 1.2 厚生年金(2階部分)公務員やサラリーマンなどが加入する 収入に応じた保険料を支払う(上限あり) 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる 個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。 特に厚生年金は年収に応じた保険料を支払うため、より個人差が大きくなっています。 2. 【最新】厚生年金の平均受給額(月額)はいくら?では、厚生年金の平均月額はいくらでしょうか。厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。
厚生年金の受給額一覧表 出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成 2.1 厚生年金の平均年金月額〈全体〉平均年金月額:14万3973円 〈男性〉平均年金月額:16万3875円 〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む 全体は14万3973円でしたが、男女で月約6万円の差が出ました。 厚生年金の年金額は現役時代の年金加入期間や年収によって決定するため、男女差だけでなく、個人差も大きいものとなります。 厚生年金の受給額事情をより深堀りして見ていくために、1万円刻みの受給額ごとの人数を確認してみましょう。 2.2 【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み)1万円未満:6万1358人 1万円以上~2万円未満:1万5728人 2万円以上~3万円未満:5万4921人 3万円以上~4万円未満:9万5172人 4万円以上~5万円未満:10万2402人 5万円以上~6万円未満:15万2773人 6万円以上~7万円未満:41万1749人 7万円以上~8万円未満:68万7473人 8万円以上~9万円未満:92万8511人 9万円以上~10万円未満:112万3972人 10万円以上~11万円未満:112万7493人 11万円以上~12万円未満:103万4254人 12万円以上~13万円未満:94万5662人 13万円以上~14万円未満:92万5503人 14万円以上~15万円未満:95万3156人 15万円以上~16万円未満:99万4044人 16万円以上~17万円未満:104万730人 17万円以上~18万円未満:105万8410人 18万円以上~19万円未満:101万554人 19万円以上~20万円未満:90万9998人 20万円以上~21万円未満:75万9086人 21万円以上~22万円未満:56万9206人 22万円以上~23万円未満:38万3582人 23万円以上~24万円未満:25万3529人 24万円以上~25万円未満:16万6281人 25万円以上~26万円未満:10万2291人 26万円以上~27万円未満:5万9766人 27万円以上~28万円未満:3万3463人 28万円以上~29万円未満:1万5793人 29万円以上~30万円未満:7351人 30万円以上~:1万2490人 ※国民年金部分を含む 男女全体で見ると「月額10万円以上~11万円未満」を受給する人が最も多いことが分かりました。 (责任编辑:) |