LIMOが2023年05月にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。 4月21日、2022年度の消費者物価指数(全国)の平均値が公表されました。天候の影響を受けやすい生鮮食品を除いた数字で前年度比3.0%上昇。2022年は物価高の年だったと振り返ることができるでしょう。 今後も続くと予想される物価上昇。家計への負担は非常に大きいですよね。収入が一定となる年金生活者は、より厳しい状況であると想像できますが、そもそも、年金はどれくらい受け取れるのでしょうか。 そこで今回は、年金受給額について1歳刻みで細かくみていきます。現時点の年金事情を確認し、老後への備えを考えるきっかけにしてください。 1. 【国民年金・厚生年金】日本の年金制度をおさらい 最初に、日本の年金について制度からおさらいしていきましょう。
日本の年金制度について 出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成 すべての画像を見る(10枚) 日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」による2階建て構造になっています。それぞれの特徴は以下の通りです。 1.1 国民年金(1階部分)加入対象:日本に住む20歳から60歳未満の方 保険料:一律(年度ごとに見直されます)2023年度は1万6520円(月額) 年金額(2023年度 満額):6万6250円(月額)✕調整率 ※20歳から60歳未満の480カ月(40年間)で未納期間がある場合には差し引かれます。 1.2 厚生年金(2階部分)加入対象:会社員、公務員など 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定) 年金額:加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給 ※納付保険料は上限があります 保険料が一律となる国民年金とは異なり、厚生年金は加入期間や年収によって保険料が決定するため、将来受け取れる年金受給額に個人差があります。 |