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Bingの検索バーに搭載されたAIは、ブラウザーで表示中の記事を要約することもできる(筆者撮影) 昨年末にChatGPTという、大規模自然言語AIモデルを用いたチャットサービスが公開されると、IT業界はもとより一般のビジネスパーソンにも、その自然な応対に驚きの声が広がった。一方で現在のAI技術には限界もある。 本稿ではChatGPTの開発元であるOpenAIに出資したマイクロソフトが、自然言語AIを自社製品、サービスに応用しようとしているのか実例を紹介し、実際にビジネスツールとしてAIを使いこなしていく際のイメージを掴むことを目標にしている。 *本記事の前編:話題の「ChatGPT」、そのすごさと「限界」の理由 「推論はするが「認知」はしないOpenAIはGPTのパラメータ規模を超大規模化することで「それらしい受け答え」ができるAIにしたが、決して解決すべき問題やその周辺の状況を”認知”しているわけではない。「認知しているのではないか?」と錯覚を覚えるレベルではあるが、AIは推論しか行わない。 推論の結果、「正しいであろう選択肢を選んでいる」だけだ。 前回の記事では、極めて多くのパラメータを持つ大規模な推論を行うことで、まるで人間のように自然な文章を作れるようになった一方、AI自身は生成した文章の意味については認識していないことについて説明した。AIは出した答えを認知していないが故に、誤った答えでも自信満々に答える。 しかしそもそも、それが誤りであるかどうかをまったく認知していないため「ChatGPTは平気で嘘をつく」という感想は正確ではない。AIは嘘を吐き出すのではなく、単純に推論の結果として「もっともらしい」選択肢を選んでるだけだからだ。 当然だが、生成された文章が答えた相手にどのような心理的な影響を与えるか、あるいは社会的にどのような影響を与えるかなど、まったく配慮することはない。 (责任编辑:) |

